車両価格を左右する中古車の基準(中古車購入メソッド第2回)

中古車はネットで出てるけどなんで地元では見つからないのか?という事を前回お話ししました。

ご覧になられていない方はこちら↓
http://blog.carrenovation-blstyle.com/中古車購入メソッド第1回

その結果お互いに金額や仕様の面でしか話をしないのでなかなか折り合いがつかないという事ですね。

前回も少し触れましたが、車の状態や仕様の判断基準はお客様と車屋さんでは違います

購入する基準は
年式
走行距離
金額
の3点がありますよね。

このことについて深くお話ししていきます。

これを知ることであなたは車屋さんと金額や妥協の話にならずに楽しく車探しができるようになるでしょう。
そして「買う側」と「売る側」が完全に同じ車を探す、つまり理解し合えるようにもなります。

走行距離と年式での車の価格について

中古車を探していると同じ車でも価格差があり不思議に思うことがあります。
特に不思議に思うことは、

走行距離が少ない車より走行距離の多い車の方が車両価格が高い
年式新しい車より年式が古い車の方が車両価格が高い
またはその両方、
走行距離が少なく年式が新しいのに、走行距離が多くて年式の古い車のほうが高い

なぜでしょう?

もし、グレードやオプションの差で金額差が出ているのなら不思議ではありませんよね。
なのに同じグレードでその矛盾は発生してしまうんですよね。

なぜだと思いますか?

それは、
距離や年式だけではなく、車両全体の状態で総合評価されているから価格の矛盾がある
という事です。

車というのは年式と走行距離による基本評価は一応、あります。

でも一番評価のウエイトを占めているのは車の状態である、という事なんですね。

ポイントは3つだけです。

業者間取引内容では、車両出品表というものを使い車を評価します。
(ブログ下の方に画像を載せておきますので参考にご覧ください。)
1.外装評価
2.内装評価
3.総合評価
この3つで全て決定して取引されます。

評価内容についてざっくり概要をお話ししますと、
外装・内装 → A,B,C,D,Eの5段階評価
総合評価 → S,6,5,4.5,4,3.5,3,2,1,R,XXの11段階評価
で評価されます。

順序は2段階です。

1.外装評価・内装評価
2.総合評価(1の評価に加えてエンジン関係下回り、ブレーキ等総合して評価)

1.外装評価・内装評価について

A→新車のような状態
B→新古車や試乗車と変わらない、または状態の良いものが多い

外装に関しては車両出品表に車の展開図があり、その中に
「どの部分にどのくらいの傷がある」
とか
「バンパーを交換してある」
「クリア塗装がぼやけている」
等書いてあります(全て記号表記です)。

なので評価の点数と出品表を見れば状態が把握できるわけです。

2.総合評価について

S,6→一般的に新古車や未使用車、それに近い状態
中古車市場に出回っていれば極上車、つまりナンバーを登録してあるだけで実質新車のようなもの、というほどの上質車です。
あまり出てこない状態の車両ですね。

5点→中古車としては最高の状態です。内外装共に新古車並み

4.5点→目で見た感覚としては非常に綺麗な状態(中古車とは思えないという感覚の方もいます)

4点→中古車市場で良質車の基準とされているに出ている車

このことから、当社ではお客様にお渡しするお車の基本を4.5点と定めています

4点でも状態は良いですが、やはりクオリティを求めるのであれば4.5点以上がオススメです。

3.5点以下は外装、内装、エンジン、何かしら目立つ傷や不具合の多いものですのでお勧めはあまりできません。
「安さとそこそこ乗れれば」
という方には良いかもしれませんが、当社では基本的に販売しておりません。

ちなみに
R→修復歴あり車
XX→事故車現状(事故したままの車)
となります。

以上の評価方法からお分かりいただけるかもしれませんが、車というのは走行距離と年式だけでなく最終的に総合評価で決まるという事なんです。

分かりやすく簡単に例を挙げますね。
同じ車で同じグレードの場合での例です。

1台目 → 平成27年式、走行50,000km、評価3.5点
2台目 → 平成24年式、走行80,000km、評価4.5点

この場合どちらの車が高いでしょうか?

これまでの流れから考えてみますと・・・
金額が高いのは、
2台目 → 平成24年式、走行80,000km、評価4.5点
です。

ですで車の価値は走行距離と年式ではなく、車そのものの状態です。

極端な例ですが、
同じエンジンでも50,000kmエンジンオイル無交換の車より、3,000km毎に定期交換した100,000kmの車の方がエンジン内部の汚れや蓄積物等の状態は非常に良いです。

これは逆に少しテクニック的なものになってしまいますが、
走行100,000kmでも評価が高ければ、価格を抑えて良質車をゲット!
のような買い方もできてしまうんですね。

このように中古車には状態が決定される明確な基準があります。

これを見て知ると知らないでは大きく車探しに差が出てしまうと思いませんか?
お互いに共感、理解し合える手段としてこういった共通の知識は大切だと感じます。

そうすれば金額や妥協の話になり辛いですよね。

それに、傷の状態も最初から分かりますので安心できますし、購入後に
納車前にはあの傷はなかった!
いいえ、その傷は最初からありました。
等のトラブルも防げます。

業者取引用の画像を載せておきますのでまずは見てみてください。

サンプル1 S点のC-HRの全貌はこれです↓↓

サンプル2 3.5点のC-HRの全貌はこれです↓↓「U」表記は凹みです。各数字は大きくなればなるほど深く広くなります。「U4」はかなり大きな凹みですので板金塗装が必須です。

↓中古車購入メソッド第3回はこちら↓
https://blog.carrenovation-blstyle.com/%e4%b8%ad%e5%8f%a4%e8%bb%8a%e8%b3%bc%e5%85%a5%e3%83%a1%e3%82%bd%e3%83%83%e3%83%89%e7%ac%ac3%e5%9b%9e

↓中古車購入メソッド第4回はこちら↓
https://blog.carrenovation-blstyle.com/%e4%b8%ad%e5%8f%a4%e8%bb%8a%e8%b3%bc%e5%85%a5%e3%83%a1%e3%82%bd%e3%83%83%e3%83%89%e7%ac%ac4%e5%9b%9e

↓中古車購入メソッド第5回(最終回)はこちら↓
https://blog.carrenovation-blstyle.com/%e4%b8%ad%e5%8f%a4%e8%bb%8a%e8%b3%bc%e5%85%a5%e3%83%a1%e3%82%bd%e3%83%83%e3%83%89%e7%ac%ac5%e5%9b%9e%e6%9c%80%e7%b5%82%e5%9b%9e

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする